Meta、OCPのネットワーク講演を公開:液冷102.4 Tb/sスイッチ、スケールアクロス、公開されるMetaRoCE
Metaの10月26日の記事は、2026年OCPグローバルサミットでのネットワーク講演を一覧にした。液冷のIcePack/IceCube 102.4 Tb/sスイッチラック、各GPUが8プレーンにつながる平らなファブリック、BAGスーパースパインとSRv6バックボーン、Tahanスケールアップスイッチ、OSPA、MetaRoCEなどだ。性能結果は示されていない。
Meta、OCPのネットワーク講演を公開:液冷102.4 Tb/sスイッチと開かれたRDMA転送
Metaのエンジニアリングブログは10月26日、2026年のOpen Compute Project(OCP)グローバルサミットでのネットワーク講演の一覧記事を掲載した。Metaによれば、これらの取り組みは最新のAIモデルMuse WonderとMuse Spark、そしてギガワット級のPrometheusクラスターを支えている。講演の録画とスライドはすでに公開されている。この記事は講演要旨の目録であり、測定報告ではない。以下の仕様はすべてMeta自身による設計の説明で、スループットや消費電力、故障率の結果は示されていない。同じサミットでNVIDIAのラック設計を扱った、このシリーズの以前の記事とは別の話題である。
スケールアウト:液冷スイッチラックと平らなファブリック
Metaが前面に出すハードウェアは、同社初の液冷ネットワークラックと呼ぶIcePackと、そこに収まるIceCubeスイッチだ。スイッチブレードは102.4 Tb/sで、800 Gb/sのポート128本から成る。BroadcomのTomahawk 6CまたはNVIDIAのSpectrum-6を使う2種類があり、Meta独自のネットワークOSであるFBOSSで動く。ある講演はIceCubeを、液冷と空冷の併用で独立したPHYチップを持たない設計だと説明している。ラック間のネットワークについては、Flattened Planar Fabricを紹介する。各GPUが8つのネットワークプレーンにつながり、3階層のClosトポロジーが2階層になり、ネットワークカードが複数の経路にパケットを振り分け、ホストとスイッチを一つの制御プレーンでまとめて扱う。Metaは、これをNVIDIAとともに構築し、クラウドパートナーにも共有したと述べている。
スケールアクロス:建物、キャンパス、地域をつなぐ
Metaは、データセンターの建物、キャンパス、地域をまたぐ接続を「scale-across」と呼ぶ。そのための部品がBAGで、Prometheusクラスター内の建物とキャンパスを結ぶペタビット級のスーパースパインである。地域バックボーンについての講演では、Metaが新しい層にSRv6ルーティングを選び、FBOSSとSAIスイッチインターフェース上で動かし、構想から配備まで数か月で進めたと語られる。別の講演はBAG配備で得た知見を扱い、距離の管理、信頼性、容量計画に触れる。パネル討論にはGoogle Cloud、Microsoft Azure、Broadcom、Arista Networksの登壇者が加わり、各社の方式を比べる。これらは講演の要約であり、技術的なトレードオフはスライドと動画の中にあって、この記事にはない。
スケールアップとオープン標準
ラックの内部では、MetaはMTIA 300アクセラレーターシステム向けの、イーサネットを使うスケールアップスイッチTahanを紹介する。これはBroadcomのTomahawk5を基にしている。102.4 Tb/sのシリコンでラックあたり72基のアクセラレーターを載せる設計も予告した。オープンなイーサネットによるスケールアップの取り組みESUNは、仕様1.0から1.1へ進んでいる。Metaはまた、MicrosoftとAlibabaとともにOSPAというOCPの新たな取り組みを共同で主導しているという。スイッチのプラットフォーム層の標準化を目指すもので、1.0仕様が提出された。ある講演は、ラックあたり数千本の接続がある銅線のスケールアップ領域では、歩留まり99.9%でも不良リンクが約10本は出ると述べ、これを統計の問題として扱う。この数字は講演要旨にある例示であり、現場での測定値ではない。
公開に向かうRDMA転送
記事はさらに、MetaがAIネットワーク向けのRDMA転送MetaRoCEのソフトウェア版を公開しつつあると述べる。まずGitHubにユーザー空間版が置かれ、DPDKを使う版は近日公開と説明されている。RDMA(リモート・ダイレクト・メモリー・アクセス)は、プロセッサーをほとんど使わずに、ある機械が別の機械のメモリーへ直接書き込める仕組みで、AIの学習はこれに頼っている。コードを使いたい読者は、リポジトリのライセンス、状態、対応ハードウェアを確かめるべきだ。この記事は案内であって、ドキュメントではない。Metaが何を発表し、資料がどこにあるかは分かるが、これらの設計が他の方式より優れているかどうかは示していない。
Sources
FAQ
Metaはどんなハードウェアを紹介しているのか?
同社初の液冷ネットワークラックIcePackと、800 Gb/s×128ポート、102.4 Tb/sのスイッチIceCube(BroadcomのTomahawk 6CまたはNVIDIAのSpectrum-6の2種、FBOSSで動作)、およびMTIA 300システム向けのイーサネットを使うスケールアップスイッチTahanを紹介している。
記事のスケールアクロスとは何か?
Metaはデータセンターの建物、キャンパス、地域をまたぐ接続をスケールアクロスと呼ぶ。部品はPrometheusクラスター内のペタビット級スーパースパインBAGと、FBOSSとSAI上で動くSRv6バックボーン層である。
MetaRoCEのコードはもう公開されているのか?
Metaはソフトウェア版を公開しつつあり、まずGitHubにユーザー空間版があり、DPDKを使う版は近日公開と説明している。記事は案内であってドキュメントではないので、ライセンス、状態、対応ハードウェアはリポジトリで確かめる必要がある。