nanobot:超軽量でセルフホスト可能な個人向けAIエージェントフレームワーク、ブラウザ・端末・チャットアプリが1つのゲートウェイを共有

Published · AI Daily — AI-assisted deep research, methodology & disclosure

HKUDS/nanobotはPythonで書かれた超軽量のオープンソース個人向けAIエージェントフレームワークで、ブラウザ、端末、チャットアプリからファイルを扱い、好みを覚え、タスクを予約できる。WebUIとネイティブの端末UIを備え、Telegram、Discord、Slack、Feishu、WeChatなどに接続し、MCP、cron、マルチエージェント委任、Python SDK、OpenAI互換APIに対応する。MITライセンスでスターは約4.9万。モデルのアカウントは付かず、プロバイダーかローカルモデルを自分で用意する。

HKUDS/nanobotのREADMEの冒頭の一文は明快だ。Pythonで書かれた超軽量でオープンソース、セルフホスト可能な個人向けAIエージェントフレームワークで、ブラウザ、端末、チャットアプリから、ファイルを扱い、好みを覚え、タスクを予約できる。対応するモデルプロバイダーかローカルモデルサーバーは自分でつなぐ必要があり、nanobot自体はモデルを提供しない。2026年10月13日時点で、リポジトリは約48,978スター、8,626フォーク、MITライセンス、Python製、作成は2026年2月1日、最新の更新は10月12日だ。READMEが挙げる選ぶ理由は五つ。永続するワークフロー、チャットネイティブな到達性、モデルの自由、小さく読めるコア、そして自分でスタックを持つこと。

機能の一覧はかなり広い。Telegram、Discord、Slack、WeChat、メール、Mattermost、Linearなどのチャネルに接続し、内蔵のファイルツールでPDF、Word(.docx)、Excel(.xlsx)、PowerPoint(.pptx)を読み、報告書の要約などを行い、シェル、ウェブ検索と取得、MCP連携、cron、画像生成、マルチエージェント委任を使い、Dreamという仕組みでセッション履歴と長期記憶を保ち、長期目標と定期自動化を動かし、Python SDKとOpenAI互換APIを公開し、常駐するローカルまたはサーバー側のゲートウェイとして配備できる。最新リリースはv0.3.5で、ワークベンチを端末に持ち込み、ブラウザ、端末、チャットアプリ間で会話を続けやすくした。WebUIでは最大4つの会話を並べ、ラウンドごとのコンテキスト使用量と圧縮の進み具合も見られる。

導入の道筋は明確だ。Python 3.11以上が必要。推奨はインストーラースクリプトで、LinuxとmacOSではcurlでinstall.sh、WindowsではPowerShellのinstall.ps1を使う。有効な仮想環境、uv、pipx、または~/.nanobot/venvの管理環境にnanobot-aiを入れるか更新し、ローカルのデスクトップではWebUIを開き、SSHやヘッドレス環境では端末のウィザードに入る。--dry-runで計画を事前に確認できる。自分のツールチェーンを使うなら、uv tool install nanobot-aiかpipでよい。続いてnanobot webuiを実行し、設定でモデルを選び、認証情報を保存して「Hello!」を送って接続を確かめる。練習用フォルダーと制限付きアクセスを選び、notes.txtを読んでsummary.mdを書かせ、ファイル権限が想定どおり働くか確認する。プラットフォーム別ホイールにはWebUIとネイティブ端末UIの両方が入り、macOS 13以降、glibc 2.17以降のLinux(ARM64とx64)、Windows x64に対応する。x64ではSSE4.2が必要だ。最新機能が欲しければソースから入れる。その場合GitとBunが必要になる。

設計上の取捨は、いわゆる小さなコアにある。Pythonのゲートウェイがエージェントの実行、セッション、ツール、記憶、セキュリティ方針を持ち、WebUI、端末UI、チャットアプリが同じランタイムを共有する。中核のエージェントループがコンテキストを組み立て、モデルを呼び、要求されたツールを実行して結果を返す。記憶、スキル、チャネル、MCP連携はこのループを拡張する。Python SDKはランタイムを自分のアプリのプロセスに埋め込み、OpenAI互換APIは/v1/chat/completions用の別HTTPサービスを起動する。各リクエストは1つのユーザーメッセージを含み、履歴はサーバーが管理し、モデルは設定で決まる。WebUIは作業ごとに独立した「トピック」を保ち、履歴にも記憶にも保存されない一時チャットもある。ただしREADMEは、トピックが分けるのは会話履歴だけで、プロジェクトフォルダーはファイル作業の場所を選ぶだけだと注意する。どちらも別個の長期記憶は作らない。1つのインスタンスはエージェントのプロファイル、記憶、スキルを全プロジェクトで共有するので、顧客データや好みを分けたいなら別のインスタンスを使う。

セルフホストする人には、セキュリティの注意が先に来る。READMEは、WebUIへのアクセスは同じエージェントインスタンスの管理権限を与えるので、信頼できる運用者だけに共有するよう述べる。チャットアプリを接続する前に、各プラットフォームのDMペアリング、許可リスト、グループアクセスの方針を別々に確認する。私的な送信者を承認しても、すべてのプラットフォームでグループのアクセスが制限されるわけではないからだ。予約作業にはゲートウェイの稼働とホストのスリープ回避が必要で、再起動後に逃した時刻は再実行されない。さらに、一時チャットでも要求は設定したモデルプロバイダーに送られ、ツールが作ったファイルは会話を閉じた後も残る。「一時」は「外に送らない」ではない。

私たちの見方では、nanobotの価値は、個人向けエージェントを特定のクラウドに縛られた製品ではなく、読める小さなシステムにした点だ。中核のループが見え、どのモデルをつなぐか、データをどこに置くかを自分で決められる。注意点も明確だ。第一に、スターと更新頻度はコミュニティの活発さを示すが安定を意味しない。README自身が安定版と現在のソースを区別しており、日常利用は安定版を選ぶべきだ。第二に、エージェントはファイル、シェル、チャットチャネルの権限を持つので、設定ミスの影響は能力と同じ大きさになる。制限付きアクセスと1つの練習フォルダーから始めたい。第三に、モデル料金やローカルのハードウェア要件は選択しだいで、nanobotは解決してくれない。まず隔離したマシンかコンテナに配備し、自分のチャットアカウントだけを許可リスト付きでつなぎ、1週間の実作業で常駐させる価値があるか判断するとよい。

Sources

FAQ

nanobotとは何で、何ができるのか。

Pythonで書かれた超軽量でセルフホスト可能な個人向けAIエージェントフレームワークだ。ブラウザ、端末、チャットアプリから、ファイル(PDF、Word、Excel、PowerPointを含む)の処理、シェルとウェブ検索、MCP接続、タスクの予約、複数エージェントへの委任ができ、Dreamという仕組みでセッション履歴と長期記憶を保つ。

導入方法と必要なものは。

Python 3.11以上と、自分で用意するモデルプロバイダーまたはローカルモデルサーバーが必要で、nanobotはモデルのアカウントを提供しない。推奨はインストールスクリプトで、uv tool install nanobot-aiやpipでも入る。その後nanobot webuiでブラウザUIを開くか、nanobot onboard --wizardで端末内の設定を行う。

サーバーで動かすときの注意点は。

WebUIへのアクセスはエージェントインスタンスの管理権限に等しいので、信頼できる運用者だけに共有する。チャットアプリに接続する前に、各プラットフォームのDMペアリング、許可リスト、グループアクセスの方針を別々に確認する。私的な送信者を承認しても、グループのアクセスが制限されるとは限らない。予約作業にはゲートウェイの稼働とホストのスリープ回避が必要で、再起動後に逃した時刻は再実行されない。