OpenAIがImages 2.6を発表:GIFとAPIのcomplexityを追加;「50%高速化」の基準は不明、6秒は低品質での最良値;選定された本番用審査チェックのオフライン評価でFlareの違反率は1.49%から2.14%へ上昇、有意差なし
2026年11月4日、OpenAIはChatGPT、Codex、APIでImages 2.6を発表し、GIF生成を加え、APIには画像マークアップ、SVGエクスポート、complexityパラメータも追加しました。生成が50%速いと述べますが比較基準は示さず、Flareの6秒は低品質での最良値です。週40億枚の画像生成とも述べています。システムカードは3,077件の敵対的な静止画リクエストで、選定した本番用審査チェックをオフライン評価しました。Flareの審査後違反率は1.49%から2.14%へ上がりましたが有意差はなく、完全な配備済み安全システムや利用者への配信結果を測ったものではありません。別の違反と事前判定された敵対的GIF群での検出再現率は77.7%で、その件数は非開示です。数字はOpenAIの報告です。
2026年11月4日、OpenAIはChatGPT、Codex、APIでImages 2.6を発表し、システムカードも同時に公開しました。今回のリリースは三つのことをします。画像生成を速くすること、GIF出力を加えること、そして開発者が編集のやり取りをより細かく制御できるようにすることです。APIではGPT-Image-2.6 FlareとGPT-Image-2.6 Sunburstの二つのモデルがこの名前を使います。以下の速度と利用量の数字はOpenAIの発表、安全性の数字はシステムカードによるものです。
速度について、OpenAIはImages 2.6が従来より50%速く画像を生成すると述べています。ただし「従来」が何を指すかは書かれていないため、どの旧モデル、どの品質設定、どのプロンプトを基準にした50%なのかはわかりません。より具体的な主張は、品質を低にしたFlareが最短で約6秒で画像を生成できるというものです。これは最低品質での最良の場合で、典型的な所要時間ではありません。Flareは速い選択肢で、ポスターや商品画像のレイアウトも改善されたとされています。より細部が必要な場合や編集をまたいだ一貫性が必要な場合は、品質を中または高にしたSunburstが向いているとされています。OpenAIはまた、ChatGPT、Codex、APIを合わせて週に40億枚、1日平均5億枚超の画像が作られていると述べています。これはOpenAI自身の利用数字です。
新機能はGIF生成です。マーケターやクリエイターはブランドのマスコットを動かしたり、リアクションのループを作ったり、動画制作の前にアニメーションでストーリーボードを作ったりできます。OpenAIは3列×2行の格子に6コマを描かせるスプライトシート用のプロンプトを示し、ラフな手描きのスケッチでもアニメーションするキャラクターにできると述べています。例としてOpenArt(1つのプロンプトで誰もがソーシャルメディアの共通言語を話せると述べています)、動くキャラクターを仕事用アシスタントの入力中表示に使ったスタートアップのTown、Figma Weave、Picsartなどが挙がっています。これらは早期利用顧客の発言で、独立した検証ではありません。
開発者向けにはAPIで三つが加わります。ChatGPTで既に使えた画像マークアップがAPIに来て、変更したい場所を正確に指せます。SVGエクスポートで成果物をウェブ、アプリ、印刷で使えます。新しいcomplexityパラメータは、モデルがリクエストに対してどれだけ計画するかを調整します。OpenAIはほとんどの編集作業では低いcomplexityに、ワークフローが必要とする画質を組み合わせることを勧め、要素や制約が多い場面では中または高を試すよう述べています。画質とcomplexityは別の制御です。画質は視覚的な細部と忠実度、complexityは場面にどれだけ盛り込むかを導きます。投稿は価格ページへのリンクだけで価格を示していないため、本稿も価格は書きません。
提供範囲ははっきりしています。Images 2.6は本日からChatGPTとCodexで、デスクトップ、モバイル、ウェブのすべてのサブスクリプション階層に世界中で提供されます。APIの二つのモデルも利用できます。APIの地域制限は記載されていません。
注意点はシステムカードにあります。OpenAIは、ポリシー違反の画像を引き出すよう作った難しいリクエスト3,077件の共通セットで、新しい各モデルを対応するGPT-Image-2.5と比較しました。この結果は本番のトラフィックを代表するものではありません。 これは選定された本番用審査チェックだけをオフラインで測ったもので、完全な配備済み安全システムではありません。保存された違反出力は利用者に配信された結果でもありません。Sunburstは審査後の違反画像が基準より少なくなりました。Flareは1.49%(46件)から2.14%(66件)に上がり、増加は0.65ポイントで、OpenAIは統計的に有意ではないと述べています。審査前に違反なしと判定されたFlare出力の割合は78.36%から75.04%に下がり、OpenAIはこの低下は統計的に有意で、変化の大半は「その他」と性的カテゴリーにあると報告しています。審査でブロックされなかった安全でない出力が正味で20件増えた分のうち14件は「その他」でした。
GIFには、性的な動きやコマにまたがって伝わる有害な意味など、静止画にはないリスクがあります。OpenAIはGIF専用のルールを設け、動きを考慮して静止画より広く一部のカテゴリーをブロックします。別の違反と事前判定された敵対的GIF群(件数は非開示)での審査の再現率は全体で77.7%で、性的な内容は77.8%、自傷は77.5%、ヘイト・虐待は90.9%、暴力・流血は89.7%、過激主義は92.9%、暴力的行為は96.6%でした。OpenAIは、動きに関する違反は検出が難しく、安全策がすべてを捕捉できるとは限らないと述べています。カードは、どちらのモデルも生物またはサイバーセキュリティのHighの閾値を超えないとしつつ、予防として厳格な生物リスクのポリシーを適用しているとも述べています。来歴については、C2PAメタデータを維持し、ChatGPT、Codex、APIでGoogle DeepMindのSynthIDによる透かしを加えています。
私たちの見方です。今回の発表は実質的な新機能を伴う製品アップデートで、確認できる数字はシステムカードのものです。50%の高速化には基準が示されておらず、6秒は低品質での最良の場合で、利用量は自己申告です。OpenAI自身のテストセットでは、GIFの安全策は違反と事前判定された敵対的GIFのおよそ4分の3を検出します。生成したGIFを公開するチームは、自前の確認工程を残すのが妥当です。
Sources
FAQ
「Images 2.6は50%速い」は何と比べた値ですか?
OpenAIの投稿は説明していません。50%という数字は、どの旧モデル、品質設定、プロンプトを基準にしたかを示していません。具体的な時間は、品質を低にしたFlareが最短6秒で画像を作れるという一点だけで、これは最良の場合です。50%は条件のないベンダーの主張として扱うべきです。
システムカードはFlareが安全でなくなったと示していますか?
選定された本番用審査チェックのオフライン敵対的試験では、Flareの審査後違反出力は3,077件中46件(1.49%)から66件(2.14%)へ増えましたが、有意差はありません。審査前の違反なしの割合は78.36%から75.04%へ有意に下がりました。完全な配備済み安全システムや利用者への配信結果を測っておらず、製品全体の安全性は判断できません。
画質と新しいcomplexityパラメータは同じ設定ですか?
別です。OpenAIは、画質が視覚的な細部と忠実度を、complexityがモデルの計画量と場面に盛り込む量を導くものとして区別しています。ほとんどの編集には低いcomplexityと必要な画質を、要素や制約が多い場面には中または高のcomplexityを勧めています。